ガネのいろいろ

ぐだぐだ書いたりします

Pizza VS Hamburgerの無意味かつ少し真面目な考察

キリンジ通算14枚目、堀込泰行が脱退してからの新たな体制のKIRINJIとしては4枚目のアルバム【cherish

ダンスミュージックやヒップホップに焦点が当てられており、都会の喧騒と紛れる一人を歌う【『あの娘は誰?』とか言わせたい】堀込高樹のひねくれ節が炸裂する【善人の反省】鎮座DOPENESSとのコラボ【Almond eyes】などなどの全9曲。現代の音楽作りに合わせながらもキリンジらしさあふれる深みある歌詞や尖りも無くさない名盤だ。

そんなcherishだが1つだけとても浮いている曲がある。何をするわけでもなく、ただただピザかハンバーガーのどちらを食べるかを迷っているだけの曲【Pizza vs Hamburger】だ。
ただどちらを食べるか迷うだけ。肝心の迷っている理由が曲から解ることはない。そもそも理由すらないのかもしれない。そんな名曲を少しだけ真面目に考察しようと思う。







ーなぜ曲中の人物は決め損ねているのか

そもそも曲中の人物こと“俺”はなぜどちらを食べるか決め損ねているのだろうか?
ランチタイムだから?単にお腹が空いてるだけ?それともただの気まぐれか。明確な回答は歌詞にはない。しかし少しだけ場面を想像できる歌詞がある

ピザ屋にハンバーガーを求めないでよ

それよりあなたも一切れ冷める前にどうぞ

名前もわからぬ誰かから「一切れどうぞ」と提案され、揺さぶられているのがわかる。この歌詞により《ピザもハンバーガーも好きな“俺”はどちらを食べるか迷っているが「一切れどうぞ」と言われた》
誰かに提案されて揺さぶられている図が出来上がる。これが迷っている理由であろう。

しかし一体誰にそう言われたのだろうか?普通に考えるなら他の第三者である。でももしかしたら“脳内にいるピザ派の俺”かもしれない。謎は深まるばかりである。

ちなみにこの時の提案により“俺”は

俺ピザかな ピザだな

とあるようにハンバーガーよりもピザに気持ちが傾きかけているようだ。




ーなぜそこまで迷うのか

誰かに揺さぶられて、傾きかけてもなお悩むことは尽きない“俺”。いったい何が彼をそこまで悩ませるのだろうか?これにも特に深い意味などないかもしれないが、単に好きなだけでここまで悩むだろうか?

別のアルバムである【愛をあるだけ、すべて】の収録曲【時間がない】の歌い出しにはこんなフレーズがある。

あと何回 君と会えるか
あと何曲 曲作れるか

あと何回 食事できるか
今日が最後かもしれないんだ

この【時間がない】は 残された時間を思って、大切な人に愛を伝えようと決める男をテーマに歌った曲である。だが前述の歌詞のとおり、「いつ人生が終わるかわからないんだ」というある種の不安も描かれている。


「世界の終わりが来た時、最後に食べたいものは何?」のような心理テストや質問形式を見たりやったりしたことがあるだろう。
冗談だからこそできる問答ではあるが、それを敢えて冗談と受け取らず本当に世界の終焉が訪れたとして、最後に何を食べたいかをこの記事を読んでいる画面の前の読者もほんの少しでもいいので真面目に考えていただきたい。少なくとも筆者は相当迷う。

“俺”ももしかしたら世界の終わり、もしくはそれと同等の死活問題に直面し、最後の晩餐を決めている。
「自分の人生の終わりを突きつけられた。ならそんな最期に何を食おうか」あるいは、「いつ終わるかわからない人生。その最後には絶対後悔を付けたくないが、どちらが1番後悔はないか……」そんな一心で迷っているのかもしれない。いずれであっても、人生に悔いが残らないようにするためなら納得の迷い様である。


深読みになってしまうが、この曲も【時間がない】で描かれた要素の一つ「人生といういつ終わるかもわからない漠然とした不安」に対する気持ちが込められているのかもしれない。




ー 結末

ここまで迷った末、“俺”はどちらを選んだのか。しっかりと結果が出ている

ハンバーガーかピザか選べないよ

だったらハンバーガーもピザも

食いたいだけ食おう

なんとどっちも……かなり豪勢である。

ここまで迷った末どっちという選択。ならばグズグズ悩んでないで最初からそうしろとツッコみたくなるが、究極の2択の最善の一手である。どちらも取れるならどっちも取ったほうが幸せなのは確実。“俺”は絶対後悔しない選択を選べたのだ。




ー考察の意味

このPizza vs Hamburgerについて、とある記事でメインボーカル兼作詞作曲の堀込高樹はこう語っている。

単純にノリの良い曲じゃないですか。リフとかグルーヴで聴かせる曲だから、そこに観念的なことを乗せても面白くないんですよね。
だから、意味が分かるように言葉の切れの良さを優先して作りました。
*1


なにも最初から深い意味などなかったのだ。この記事冒頭の《そもそも理由なんてないのかもしれない》という一文こそが正解であった。

今まで書き連ねてきた歌詞に込められた意味や、人生の不安だの究極の選択だのは無意味なものあった。たしかにノリが良い曲に深い意味を練り込んでは盛り下がる人もいるだろう。頭を空にして楽しむことに深い考えなど必要ないのかもしれない。

しかし、全くをもって無意味だったかと言えばそうではないだろう。意味無きことから何かを見出す…。《無から有を生み出せる》のは人間の長所でもある。「考えた」その行動は己の人生に新たな視点を生み出しただろう。

ただ前述の通り【Pizza vs Hamburger】に観念的なものはないので、どう御託を並べようがこの考察は「意味などない」という言葉一つで終わってしまうのだが。




ー最後に

この記事を読んで、もしキリンジに興味を持ってもらえたらとても嬉しく思う。

この記事の主題であるPizza vs Hamburgerが収録されたアルバム【cherish】のリンクを貼っておきます。リンク他、各種サブスク等でも聞けます。
記事冒頭で紹介したとおり名曲揃いなのでぜひ。


Cherish

Cherish

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥2139

*1:DI:GA ONLINE KIRINJI堀込高樹、ニューアルバム「cherish」は“今の音楽として聴けるもの、かつ、ハーモニーやメロディも意識”全国ツアーも開催!https://www.diskgarage.com/digaonline/interview/133422 より一部抜粋

令和悪魔くん完走の感想

はじめに

今記事は現在 Netflixで配信中の作品「悪魔くん」のネタバレを御多分に含みます。ネタバレが嫌な人は読むことをお控えください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

率直に言わせてもらいます

死ぬほどつまらないです

今作は1989年版悪魔くん(以下前作)の正当続編という触れ込みの作品ですが、そう謳いながら出てきたのは話し方・設定など過去との矛盾・既存キャラクターの改悪。特に既存キャラの改悪は前作を見ていた身としてとても辛かったです。

じゃあ「前作の要素は気にせずにオリジナルとして見れば…」と無理矢理前作との繋がりを切り離してみても、全く感情移入できない主人公・投げてそのまま回収しない伏線・バディ探偵モノとはおおよそ言えないトリックで食い繋いだ話など、どう頑張っても面白く見れるものではありませんでした。

見始めて最初は過去作の愚弄やらでイライラしながら見てましたが後半あたりからその苛立ちさえ無くなり、残ったのは何もない虚無でした。幼少期に前作を見ていた身として素直に応援したいという気持ちすら消え去りました。

 

これだけだと「ただ闇雲に批判してるだけだ」と文句を言われそうなので全12話、それぞれの感想も書き連ねていきましょう。細かいところまで上げるとキリがないので気になった部分をメインにまとめます。

 

 

 

軽いメインキャラ説明

 

 

  • 風間親子:千年王国研究所が建っている建物の大家。母:さなえと娘:みおの2人家族

 

  • 埋れ木真吾:前作悪魔くんの主人公であり初代悪魔くん。義理ではあるが一郎の育ての親

 

  • メフィスト2世:真吾の相棒であり3世の父親。現在は慎吾の妹と結婚している

 

  • グレモリー:ワケあって一郎に付きまとう悪魔

 

  • ストロファイア:一郎の謎を握ってる謎の存在

 

各話感想

1話〜2話

ゲスト:朝凪ヒナが持ち込んだ事件の解決をすると同時に視聴者にキャラクターの説明や「悪魔くんとはどういうモノなのか」をわかってもらうためなのか他の話より長めに尺をとっているがはっきり言って長すぎである。過去の愚弄はまだ少ないものの見ててダレてくる。この時点から作品として怪しいのも珍しいのではないか

今事件の真相は集団レ○プによることが濁しながらも示唆されているがあの明るい作風だった続編を謳って初めから陰鬱すぎる…。

 

3話

  • サタンの心臓を食べたいと言う男と交渉。実際に呼び出すことに成功するが…?

そもそも前作でサタンは初代ファウスト博士*1と相打ちになっているんですが………。今作オリジナルとしての登場ならまだしも口ぶりからして前作のサタンと同一人物の可能性大。

仮に同一だとしても「実は生きていたのだ」みたいな台詞も説明もなく物語は終わるし。前作との初めて大きな矛盾が出て筆者の怒りが爆発した回。

 

4話

  • 「幻の映画フィルム」を探してほしいという男とその側近が研究所へ舞い込む。

今作で一番胸を撫で下ろした回。男の側近はゲゲゲの鬼太郎に登場する"吸血鬼エリート"風の見た目で予告編でもその姿を見せていた……正直このアニメのことだからチンケな引用元オマージュとかされるんだろうなと思っていたがそれはなかった。

ただこの話に登場する悪魔【レヴィアタン】はしっかり水木大先生が描いたものがあるのにオリジナルの姿…。前作は水木先生が姿を描いている名有りの敵は可能な限りその通りに描いているんですがね…。

 

5話

  • 密室の殺人事件と室内にあった赤い釘、2人は2つの謎を追う。

この事件のトリック、死ぬほどチープである。詳しくは作品を見てほしいのだがそこらへんの探偵小説でもあまりやらなそうな簡単なモノだった。これで探偵モノとして売りだそうと言うのは無理があろうと思われる。

そして過去キャラ改悪が酷すぎる。二世と結婚している真吾の妹・エツ子が今回の事件のニュースを耳に入れるシーンがあるが、なんとこれを話のタネにケラケラと笑っている。とても真面目でいじめなどが許せなかった彼女が殺人と聞いて笑うか?本当に製作陣は前作見たのかと疑いたくなり、トリックのチープさ・過去キャラの改悪・安っぽい社会問題提起など今作の酷さが際立ち胃が気持ち悪くなった。

 

6話

  • イースター島に赤い釘があることを知った2人はそこへ向かうが、ひょんなことから事件に巻き込まれていく。

この話では"鳥乙女"についてフィーチャーされてる回……。じゃあ前作12使徒*2の1人「鳥乙女ナスカ」出せや!!なんで1ミリも出さないの!?物語も娘の死を巡った愛憎劇で鳥乙女のワードは飾りだったし…。

今作のタチが悪いところは本編だと6話みたいに出すだけワード出してあとほっぽるくせにエンディングのボイスドラマという本編とは関係ないところで重要な設定をお出ししたりするところ。腐っても続編を謳うのだから、鳥乙女に準えば真吾とナスカの関係とかしっかり本編に組み込んでもらいたかった。

 

7話

  • 議員:出邑の秘書が殺された。その裏には悪魔崇拝組織の影があった。

空気回。陳腐なトリック見せられて終わり。なんとも意味あり気な悪魔崇拝組織も話題に少し出るだけでほとんど筋には関わらない。

 

8話

  • 「悪魔になりたい」と言って2世から離れない少年:まひろ。一方、一郎は「友人を救ってほしい」との依頼を受けていた。

前作で真吾の最高の相棒だったメフィスト2世は何処へやら。堕落しきり、ソシャゲにハマる2世なぞ見たくなかった。前回のスカスカストーリーでガラ空きの心に過去愚弄で追い討ちをかけてくる。

終盤、まひろは親からDV被害を受けていることが明らかになるのだが完全放置でエンディング突入。「陰鬱な事件は続編として合わない」とは書いたが、児童DVは放置で終わらせちゃダメな問題だろうが。せめて終わり側に「彼のところのDVも解決したようだ」くらい入れなきゃ締まらんでしょ。

 

9話

  • 行方不明だった風間家の父が突然帰ってきた。彼が2人の前から姿を消した理由には、悪魔との契約が関わっていた。

帰ってきてなお風間家から姿を消そうとする父に一郎の心が揺れ動く……のだが普段から真吾のことを「クソ親父」呼ばわりし、他者の感情・心情も関係無しの知らず通しだった一郎が急に情に訴えかけてきて違和感しかない。

こういう"感情なんて知らない"みたいなキャラクターが情に語りかけるのは珍しくないし、話としても旨味なのだが、その"心変わりのターニングポイント"を今作は全く描いていないからか上記の違和感に拍車をかける。せめて少しでもそういう場面を描いていれば多少は頷ける内容なのに…。

 

10話

  • クリスマスの日、一郎と3世・真吾と2世、お互いに初めて出会った日のことを語り合う。

ある意味一番平和な回。雑に過去を踏襲しようとして大体裏目に出るし、探偵モノしても面白味もないので何もしないことが一番である。

しかし地味に日本のクリスマス文化を罵っている。6期鬼太郎も似たようなことしてた回あったな…。

 

11話

  • ストロファイアにより見えない学校*3ごと真吾が封印されてしまう。救出のため魔界に向かうメフィスト親子。一郎はグレモリーと共に別の解決策を考える。

急に話が動き始めた…。一郎はその昔、ストロファイアと行動を共にしていたという過去が明らかになるが最終話1歩手前でその設定出されても回収しきれないでしょ。

学校に張られた結界を破るため「12使徒を呼ぼうよ!」と言う3世に対し、「12使徒はみんな他の場所で頑張ってるんだ」と2世…。いや呼ぼうよ。見えない学校って12使徒の、なにより2世自身にとって思い出の場所じゃん。それを「他で頑張ってるから」で片付けたらいかんでしょ。5話・8話といいどこまで過去キャラの格下げたがるんですかね制作陣は…。

 

12話

  • ついにストロファイアと対峙した一郎。3世は一郎に"ある約束"をして単身戦いを挑む…。

最終回。ここまで無駄な回を積み重ね、大事な伏線・過去やらは匂わせてそれっきりなので無理やり回収してやろうと投げやり感が見て取れる。しかもそこまで回収しきれていない。冒頭、破れた結界の中へと向かっていく3世へ2世の「任せた」発言。11話の項でも書いたけど一番見えない学校に思い入れある人がこの事態を「任せた」で済ませちゃダメでしょ。

中盤で3世が「キミは半人半魔だから不安定。魔力暴走するよw」とストロファイアに言われるが前作の鳥乙女ナスカも半人半魔。おまけに暴走も何もない。薄々感じていた「製作陣前作を見てない説」が最終回にしてはっきりしました。筆者は最早出す言葉も無くなった。

そして最終盤の続編匂わせ展開…。グレモリーとの契約として心臓を頂かれる一郎……。いやもう作らないでください。これ以上何をするというのですか。おまけに「続編作らないと一郎あのまんまだよ?続編やんないとね?」と言われているような終わり方なのが非常に癪に障る…。

 

 

 

総評

筆者個人での目線ではありますが、1話に必ず1つは首を傾げるポイントがあります。

初めに挙げた通り"死ぬほどつまらない"が今作に対する感想の全てなんですけど、9話の一郎の心変わりだったり、「あと少し捻ってくれたら…」となるように惜しいと感じれるところは所々にあったりするんです。

ただとにかく前作の未復習・改変が評価の足を引っ張っていて、前作との繋がり・既存ファンへエモいところを見せようとするのが悉く滑っている。それもそのはず改変は未復習が祟って前作と矛盾して改悪と化し、それでいて物語の本筋に無理矢理入れ込むので大事なところがうやむやになっている。

制作陣がこんなザマなので"悪魔くん"である必要がありません。無理に続編にするよりも、完全オリジナルとして作ってくれていたらもう少し抵抗なく見れた気がします。

 

 

おわりに

ここまで読んで「悪魔くんちょっと気になった」となった方、1989年版悪魔くんを見ていただければと思います。非常に素晴らしいので。

*1:前作に登場するファウスト博士の先代

*2:真吾に使える12体の妖魔

*3:魔界にある建物生物。真吾や2世にとって全てが始まった場所である

映画のお話

ご無沙汰しております、ガネです。久々にブログを更新しました


なぜかって……

















はい。ゲゲゲの鬼太郎の映画が公開されるからです

映画がやること自体はかなり前から言われてたんですが先月27日にティザービジュアル、そして公開日時が発表され、色々な感想がSNSを飛び交っています。38式を持つ若干向井理味を感じる水木や血みどろの登場人物たちなどが写し出され、とても興味深いですね。

このティザービジュアルを見て、自分ももちろん大いに湧き上がりました。しかし、それと同時に頭の中に二つほど疑問も浮かび上がりました。
なので今回この疑問点とそれに対する自分なりの考えを書き殴ってみました。
「○○が◆◆だから▲▲で〜」みたいなめちゃくちゃ粗いモノなので何卒優しい目で見ていただきたいです






はじめに

まずゲゲゲの鬼太郎について軽く説明
知ってるわって人は飛ばしても構いません
ゲゲゲの鬼太郎とは漫画家:水木しげるが手掛けた怪奇漫画。幽霊族の最後の生き残りである鬼太郎が悪い妖怪と戦うというものでアニメ化もしています。
大雑把に書けばこうですが、シリーズごとに設定が細かく違ってくるので詳しく書こうとすると非常に長くなるのでここでは割愛します。
ただ「幽霊族最後の生き残り」であることは大半の作品で共通しているのでよくわかんないって人はとりあえず

  • 鬼太郎は幽霊族の生き残り
  • 人間に助けてもらった恩義で人助けをする。悪い妖怪と戦う
  • 作品によって性格や行動原理などか違ってくる

これだけ覚えてもらえれば大丈夫です



作品についてざっと知ってもらったところで早速本題に入っていきましょう


第一の疑問

映画のアオリ文で原点と銘打ってる通り鬼太郎出生に関わる作品です。父親と水木の出会いは多くのシリーズで根幹を成す要素。そして原点と言えば鬼太郎シリーズの大元である「墓場鬼太郎」のことも脳裏によぎるでしょう。
この映画で鬼太郎の父親と水木がどう関わってくるのか・どんなストーリーになるのか….と思うところで一つ目の疑問が生まれました。

この映画が言いたい原点とは?

原点….先程冒頭で述べた「墓場鬼太郎」(以下原作)のリメイクをするのかなと映画制作報告があった時には思いました。


原作だと父親は包帯でグルグル巻きのミイラ男の様な風貌で*1

不治の病に侵され余命幾許かの時に人里に降り、そこで初めて水木と出会います。


一方この映画で登場する父親はアニメ版鬼太郎の6期に出てくる全盛期の姿となった父親をさらに若くしたような姿です。

この姿はアニメオリジナルであり、原作どころか漫画作品では一切登場しません。



明確に「この映画では全盛期の父親と水木が出会う」とは書かれていませんが、仮に映画内、全盛期時に水木と出会い、なおかつ原作と同じ展開を進めようとしてるのなら、病に侵される前の時点で父親と水木は面識があることになり、原作とは矛盾が生じてしまいます。「原点と思いっきり銘打ってるのに原作と出合いの展開が違くならない?」と思いました。

でもこの疑問はすぐに消えました。そもそも鬼太郎誕生は「原作のリメイク映画」ではなく「6期鬼太郎の誕生秘話」を描くものであり、この映画が言う原点とはつまりアニメ6期の鬼太郎の原点であるという考えにすぐ至れたからです。
ちょっと考えれば簡単に思いつくことに疑問を持つアホ

全盛期時の父親が物語に関わるのなら「6期鬼太郎時空の物語」を描くのは必然。大体がオリジナルになるのも当然なワケです。
そもそも原作のリメイクは既にアニメ「墓場鬼太郎」で行ってるので一度行われたモノをわざわざ映画化してまで二度目のリメイクをすることはしないでしょう。
「この映画を原作の正史とするのは嫌」という人も結構見かけましたが、原点とはあくまでも6期鬼太郎としての原点でありほぼその世界線での話になるでしょう。原作の正史とはならないので安心して見てほしいと思う限りです。





第二の疑問

東映アニメーションの映画概要のページを読み進めてみると"最も恐い"の文字が目に入りました。アオリ文でも最恐と大きく書かれ、大量の血を浴びた地蔵群のビジュアルも恐さに拍車をかけていますね。
アオリ、サイト、ビジュアルといろんな方面で恐さを主張していますがここでまた疑問が浮かびました。

鬼太郎は恐怖を売りにする作品か?

「怪奇作品なんだし恐さを押し出すのは当たり前じゃん」と思う人が大体だと思います。
自分も「ホラー要素が前面に出るのは怪奇を題材として作品を作ってる以上避けられないもの」とまで思っています。
じゃあなぜ違和感を覚え、こうして疑問となったかというとこの映画が鬼太郎をホラーものとしてプッシュしすぎてる点。押し出しすぎてただののホラー映画みたいになってない?と。

鬼太郎シリーズに限らず、水木先生の作品は人間の常識では到底及ぶことのできない超常的な存在・現象をメインに据えた和風ゴシックロマンスを題材とし、その中で生まれ感じる不穏不気味、あるいは「理解できないモノだからこそもっと知りたい。感じたい」という浪漫を大々的に押し出しそれを売りにしているのであり、これらの作品群の中で恐怖という要素は物語に風味を加えるスパイスでしかない。一般的なホラー作品やスプラッター映画のように「恐怖そのもの」を売り出してるワケではない。
その中でも鬼太郎シリーズは人間・妖怪・幽霊族、時にはそれ以外も含めた多角的な視点から物語を描いており、それこそホラーだけで押し切ることは不可能な作品でなのである!!!!!!!






私情モリモリで書いてしまいましたが要するに「恐怖恐怖言いすぎてちょっと鬼太郎っぽくないなぁ…」というのが率直な感想。前述のお気持ちじみた文の中に出てきたスパイスを例にすると「風味が強すぎて本来の味が消えちゃっている」ということです。
ただ単にダーティーな雰囲気を伝えたいなら新しく発表されたビジュアルじゃなくても暗い雰囲気が十分出ていたし、わざわざ血みどろにする意味はあまり無いのでは?と考えました。

じゃあティザービジュアルの見せ方は良くないのか?というとそうではなく、むしろこのビジュアルで作品が与えるシリアスさはかなり上がっていると思います。父親と水木を取り巻く並々ならぬ"気"がこちらにバリバリ伝わりました。
製作陣がホラーだけではなく、シリアスさも同時に伝えたくてこのビジュアルを作っていたのなら自分は感服です。全ては製作者当人こそ知るなんですけどね。





おわりに

ここまで長々とティザーを見た疑問とそれに対する考えを書き殴ってきましたが、正直、見ることに対して不安よりもワクワクの方が勝っています。1話で断片的に語られていた6期鬼太郎出生の秘密がとうとう明らかになるワケですし、今までの鬼太郎シリーズの雰囲気とはかなり違う描かれ方になるのはこれはこれで新鮮味があって楽しみで仕方ありません。


今年の11月、しっかり作品を目に焼き付けた後、改めて感想を書こうかなと思います。
映画鬼太郎誕生、とても楽しみです。

*1:彼の死後、その眼球が我が子を思う気持ちにより命が宿ったものが一般的に鬼太郎の父として有名な目玉おやじである

サンブレイク全クエ制覇したので感想

はじめに

この記事はモンスターハンターライズ:サンブレイクの重大なネタバレを多く含みますのでご注意ください





ハンターの皆様、いかがお過ごしでしょうか。

モンスターハンターライズ:サンブレイクの発売から早一ヶ月が経とうとしているそんな中、自分は7月の終わり頃、マスターランク(以下MR)クエスト、盟友クエスト共に全てのクエストが埋め終わりました。

いやーーーーーーーーー疲れました!!!

(全クエクリア時の防具&スキル。武器属性と属性強化はモンスターに合わせてそれぞれ揃えています。画像は火属性)


発売から自由時間を見つけてはノンストップでプレイしてきましたがクエ埋めが終わったことにより精神的にも狩りのモチベ的にも余裕が生まれたのでここまで一通りプレイして思ったことを主観、偏見を含めながら述べさせていただきます。




●ストーリー

物語はかなり良かったと思います。エルガドに来てからのあれこれや今作のメインモンスターにして宿敵メル・ゼナと王国の因縁、それらの先に待つ真実…と筋書きがとてもしっかりしていました。(あとフィオレーネさんが完全にメインヒロイン)

ライズではあんまりなかったストーリームービー内での戦闘でもかなり迫力ある場面が追加されておりPVでも散々流れたメル・ゼナ襲来のシーンなどは場面も相まってかなり臨場感溢れてるムービーでした。そして個人的に迎撃船vsラスボスのシーンは一つの怪獣映画を見ているような気分になるほどだった。

あとアップデート前にストーリーを完結させたのも○(ライズのエンディングがアレだったので正直めちゃくちゃに警戒していた)

欲をいうならフィオレーネ・ガレアス以外の王国騎士メンバーがもうちょっとストーリーに絡んできて欲しかった。フィオレーネは今作一部の緊急クエストでは一緒に同行してくれるのです。ありがたいと同時にそれによって良くも悪くも彼女が前面に押し出されちゃうので他のキャラクターは盟友クエストで…ってなっちゃったのはちょっと気になった。(ただ他のキャラクターも盟友クエでその色濃さを遺憾なく発揮しているので安心。詳しくクエストの項目にて)



●フィールド

今作から新たに追加された2つのフィールドについて


城塞高地

率直な感想としては「すっごい迷うフィールド」

いろんな場所に隠し穴や破壊できるボロ屋などがあるので行ったことあるってところでも全然開拓出来てなかったなんでザラだと思う。

またフィールド右側の城と思わしき建物には撃龍槍の跡や大砲の跡があるので昔は戦闘可能な砦だったのかなと思いを馳せることもできそう…


密林

XXで復活してまたまた復活。今回の密林はあのピラミッドの内部に入れたり大木のてっぺんに登れたりと、とにかくいろんな場所にいける。恐らく大翔蟲を一番使う場所だと思う。

ここの希少環境生物がめちゃくちゃ可愛い。是非とも出会ったらジェスチャーでスキンシップを



●モンスター

今作のモンスターたち。往年の作品から復活したモンスターや今作から出た新たなモンスター、ライズで登場したモンスターの亜種、特殊個体など色々いますがどれも行動に新鮮味もありつつ元の動きを損なわいようになっていた。

全てのモンスターについて語るとかなり長くなってしまうので今回はその中でも特に思い入れがあったりや語りたいモンスターをピックアップで紹介していく。



メル・ゼナ

・今作のパッケージモンスターにして物語の根幹に深く関わる新たな古龍種モンスター。


体験版の熟練者向けクエストでもその力(と時間制限)で多くのプレイヤーを叩き潰してきましたが本編でもその強大な戦闘能力は遺憾なく発揮されていた。恐らくメル・ゼナ屈指の避けにくい攻撃こと黒色の衝撃波や血氣状態時の瞬間移動からの各種攻撃の火力は言わずもがな、メル・ゼナが繰る劫血やられの回復効果減少は防御に不安が残るうちはとてつもなくキツかった。

体験版である程度行動パターンなどの予習ができていても被弾することも多く、火力もMR相応レベルになっているので「体験版で倒せたし上位装備でゴリ押しでも大丈夫でしょ♪」とクエに赴くと間違いなく一乙はさせられるでしょう。(自分はMR装備整えて一乙させられました)

ただ戦いにくいかと言われればそうではなく行動は予備動作が大きいので一度見切れれば脅威度は減り(ただし見切るまでが大変かも)肉質は中途半端な場所は少なく(強いて言うなら翼)属性の通りは程よい。上記の戦闘能力の高さと合わせて「戦う中で隙を見つけて攻め立て、大技はしっかり回避」と戦闘のメリハリがしっかりしてるモンスターでした。


生態も興味深くメル・ゼナと共生関係を築き上げるキュリア(こちらも物語に関わる)との関係は面白く、縄張り争いでも王域の主としての圧倒的強さを示す戦いっぷりは見てて爽快です。



ガランゴルム

ガムート以来の牙獣種メイン格モンスター。そしてメル・ゼナと同じく王域三公の1匹である。


PVでその姿を見た時、そのままの気持ちを書くと「めっちゃ肉質硬かったり中途半端そうで戦いにくそ〜〜〜〜」と思いました。しかし実際はかなり柔らかく、腕に岩物を纏った時はより柔らかくなり属性も良く通る。戦闘パターンもゴシャハギと同じように「ダメージ与える→腕に纏う→岩を破壊させてダウンとる」と分かりやすく、いい意味で予想を裏切ってきましたね。(ちなみに腕にそれぞれ別の属性を纏うとのことなのでゴルム双剣は双属性を期待していましたがこれも裏切られました…)

その巨体に似合わずすごくアグレッシブな攻撃を仕掛けてくるので迫力が凄まじい。顔にも岩を纏った状態から繰り出す大技は火力、見た目共に圧巻の一言。


ちなみに尻尾は鍬のようになっており移動と同時に土を耕すため、歩いた後には草木が芽吹くらしい。自然に優しいですね。



オロミドロ亜種

・ライズから登場したオロミドロの亜種個体。今作では未登場だが同じく火を纏う海竜種アグナコトルと類似点多数。


お世辞にも評判は宜しくないオロミドロ、しかもその亜種個体ときた。予想せずともにが虫を噛みしめなが戦うことになる……と思いました。しかし思った以上には戦いやすかったです(あんま変わらなくない?とか言わない)

肉質軟化時、攻撃ダメージは言わずもなか、属性ダメージが非常に良く通るようになり、すぐ部位破壊できてダウンも取りやすく(そのかわり原種ではダウン取れた前腕破壊ではダウンしなくなっている。なんで?)行動が大ぶりなのと意外な攻撃範囲の少なさもあって不思議とストレスなく闘えたのであった。

ただいやらしさも残っており、特に炎の波攻撃は亜種の行動の中では一番範囲が広く吹っ飛ばされるわ火属性やられになるわでたまったものではありません。

正直非常に評価を付けづらいモンスターです…


大技の一つの動きが完全にアグナコトルです。なぜ出さなかったのかちょっと気になる。



ライゼクス

タマミツネに続きモンスターハンターXシリーズから堂々の復活。グラフィックの向上によりXよりも綺麗に。


復活ッッッ!ライゼクス復活ッッッッッッ!!

PVを見た時大はしゃぎしてしまうほどに彼の復活は嬉しかったです。モンスターハンターXXプレイ時、ライゼクスの狩猟数が300になるくらいには大好きなモンスター。体験版で一足先に戦えると聞いた時にはもうたまりませんでした。


与太話は置いといてサンブレイクでは色々な部分がリニューアルされてて新鮮味も有りつつXシリーズからある攻撃も残っていて懐かしさと真新しさ両方感じれました。

例えば前からある攻撃では翼叩きつけ攻撃は2撃目の隙がかなり減っていたりジグザグ雷ブレスはXにはなかった球状のブレスがジグザグの真ん中を埋めるかの如く追加。フル電荷状態の時に放つ電力放出攻撃は大技枠として設定され、衝撃波が凄まじい範囲に広がったりと目に見えて改良されている。

新しい攻撃なら飛行からの尻尾薙ぎ払いやかの青電主ライゼクスが使ってきたライトニングブレードを使ってきたりと従来の戦い方で挑むと苦戦するでしょう。

また非電荷時の肉質がかなり硬く、Xシリーズ以上にターンファイト性が濃くなったと思います。(双剣は切れ味大切なので非電荷時、かなり辛い)


縄張り争いにはタマミツネとの争いがあり、これも迫力満点。

(ちなみにXシリーズよりライゼクスのライバルとして位置付けられていたリオレウスとの縄張り争いは確認できていない。タマミツネVSジンオウガがあったので今後追加されるのでしょうか?)



エスピナス

モンスターハンターフロンティアからまさかまさかの大復活。樹海の眠り竜


復活ッッッ!エスピナス復活ッッッッッッ!!

PV3でその姿を見せ、モンハン勢を大いに沸かせてくれました。自分も朝っぱらから超咆哮してました…。

所謂外伝作品であるモンハンフロンティアからの登場。よく「フロンティア産モンスターがメインシリーズに登場できることはとんでもなく凄いこと」的な話題は上がりますがこのことを話すと話が大幅に伸びるため詳しくはwikiなどで調べてください。

戦闘面では相変わらず寝てる→起きるけど消極的→怒る→攻撃激化のパターンですが攻撃方法は結構違いが出ていた。フロンティア経験者ほど引っかかりやすいかも…。しかしブレスは変わらず毒・麻痺・火属性やられの混じり合い。突進も多少予備動作はあれどほとんどないのと変わらなく火力もかなり高い(おまけに食らえば毒になるのも変わらない)などと大元の特徴は全く変わっていない。さらに亜種が吐く溜めブレス、希少種が吐くブレスにあった残り毒炎。さらに辿異種の異名「邪毒」が別名に振り当てられてたりと作品、引いてはエスピナスそのものに対するリスペクトが凄まじい。

ただちょっと気になる点もいくつかあり咆哮時の鳴き声が少し高くなっている。人によるのであまり気にしない方がいいかも。

戦闘面以外で特筆すべき点は縄張り争いでしょう。そう、クシャルダオラと争うのです。まるで先祖が古龍と縄張り争いを繰り広げていたという説を証明するかのようである。

武器種デザインも操虫棍チャージアックス以外はフロンティアシリーズからそのまま流用。上記二つは新規デザインと戦闘以外でもリスペクトがなされててファンは大喜びでしょう。


非戦闘時の捕食行動がとても可愛いので一見の価値あり。生態的にもエスピナスらしさが溢れている。



怨嗟響めくマガイマガド

・俺無くしてモンハンライズは語れないとばかりの登場。マガイマガドの特殊個体。


こいつが出る時期はラスボス討伐後から大きく離れてMR100から。そう、今作の裏ボス枠である。その立ち位置に恥じぬ超火力と行動で多くのハンターの屍を築いたことでしょう。特に開幕から大技の大鬼火怨み返しを放ってきたのは衝撃的でしかなかった。そのほかにも腕刃から繰り出す鬼火の波動、尻尾から繰り出す鬼火突き2連撃、どれも即死級の威力でありマトモに食らえば乙は免れないであろう。軸合わせもしっかり行ってくるので要注意。

原種とかなり違った動きをしてくるので新鮮味溢れると同時にいつ即死技が来るかめちゃくちゃヒヤヒヤしながら戦いました。その強さは「俺を差し置いてなにがモンハンライズじゃ!!!」と言わんばかりであった。


メル・ゼナとの縄張り争いは全縄張り争い中トップクラスの大迫力である。



ガイアデルム

・今作のラスボス。そして全ての元凶。恐らくシリーズで一番撃龍槍当てられてるかも。


内容についてなんですがコイツだけは多くは語りません。

語れるとすれば動きの一つ一つが大ぶりで威圧感と共に強大な敵に挑むという気持ちの昂りが溢れまくるモンスターだったということ。

腕を地に打てば地鳴りが響き、ブレスはフィールド半分を埋め尽くすほどの大爆発を起こす。まさしく悪魔と呼ぶに相応しい所業であろう。


私は親しみを込めて「悪魔くん」と読んでいます。エロイムエッサイム、我は求め訴えたり



●クエス

MRクエストは今までと差異はないのでここでは今作から追加されて新たなクエス盟友クエス傀異化クエスに関して語っていく。


盟友クエス

今作に登場する王国騎士たちやカムラの里の人たちと狩りに行けるクエスト。盟友1人ごとに決められたクエをクリアし調査クエストに行けるようにしていく「盟友同行クエスト」盟友を最大2人連れて狩りをする「重要調査クエスト」の2種類がある。

一言に言ってとても楽しい。盟友との掛け合いや盟友同士での掛け合いはどれも面白く(特にウツシ教官とジェイ)ペアごとに違った会話も聞けちゃいます。キャラクターの深掘りや何気ない日常の風景も知ることができるのは世界観好きにはたまんないと思います。

それだけかと言われるとそうでもなく、モンスターも人が多い分ある程度強化されて歯応えもあり、盟友クエストのみでしか入手できないチケットもあるのでやって損はない!

(あと狩場がめっちゃ騒がしくなるけどオプションで盟友の発言頻度を弄れるので心配ご無用)


傀異クエス

傀異化と呼ばれる状態になったモンスターを狩るクエスト。特定の部位を攻撃しダメージを与え、傀異化を解除しながら戦う。

個人的今作の賛否両論ポイント。体力・攻撃力共に大幅な強化が施されており生半可な防具で挑むと例えアオアシラでさえも強敵になり代わります…。

大幅な強化により1クエストごとの時間が多くかかり、さらに傀異化したモンスターからは特別な素材が入手でき、それらは武器の最終強化に必要(しかも結構な数要求される)なので嫌でも周回しなければならない。

モンスターも全てが傀異化するのではなく決められた傀異モンスターがクエストに選ばれてるのでマンネリも結構ひどい。

総じてかなり良くは思われていないのかなというのが感想である。


肉質などの変化は無いし捕獲はできないけど罠は効く。傀異化部位を攻撃しまくるとダウンして疲れるのであの悪名高い極限化よりはマシ……なんでしょうか?



●武器のバランス

ライズではライトボウガンと太刀が猛威を奮っていましたが今作では「○○の武器で全てで解決!」的な所謂「ナンニデモ○○」系な動画やサイトが今のところは無く、ある意味武器バランスが取れているということなんでしょうか?

今後のアップデートもあるのでまだまだわかりません。



●オトモ

(画像は自分のオトモたち)


今作のオトモはスキルの付け替えやサポート行動の変更・伝授、新たな「秘伝サポート行動」の存在でライズ以上にカスタマイズ性が増えたかなと思います。

体験版でもあったランダム性ある「カラクリくじ」

遂に出た雷やられ以外にもモンスターに属性やられを与えられる「属性攻撃スチーム」

指示を出して大ダメージ「時限大花火」

サポート行動を促す「ネコ式強化演奏」

攻撃するたび体力回復「癒しのヨツバ鳥」

の五つが秘伝サポート行動である。秘伝と銘打つだけありとても強力である。

ガルクは鉄蟲糸技に合わせて特殊弾(武器の属性付与)を連射する「鉄蟲猟犬具」が追加されました。

こちらオトモの攻撃の中ではとても火力が高く属性付与なので状態異常も狙っていける強力な猟犬具となっている。

スキル面も新たなスキルの登場、スキルスロット拡張など全体的に強化されていた。

さらにスキルやサポート行動の付け替え・変更には特にデメリットや渡すものは必要なく(強いて言うならスキル付け替えの時、付け替える前のスキルは付け替えたら最後忘れてしまうこと)ほぼデメリット無しなのでどんどん自分に合う組み合わせを選べるのがとても良かった。


●その他設定・やり込み要素など

今作も手記と自室に飾れる置物は続投。

手記はライズ以上に難解な位置に置かれている(中でも城塞高地の手記は探索好きでも唸る場所に…)

置物は今まで通り手記の収集度合いに対してのご褒美と福引による物の二つからなります。

今回はモンスターを型取る鋳像(ライズで言う木彫り)の置物が多い印象。特産品や小物など普通の置物も勿論健在。

今作の置物の一つである「大粒のコーパル」個人的に鉱石系の置物は綺麗で好きです


ギルドカードの勲章はストーリーを進めていくうちに貰えるものや前作にもあった全てのNPCに話しかけて貰える物は勿論、中には「特定のNPCから貰えるアイテムを集める」なんてものも。面白いものも増えているので埋めるのも一興。


オプション設定には新たに壁走り移行の設定や操竜移行の仕方の変更、カメラモードにはUI削除などが追加されました。

操竜の設定はダメージの与え方にも大きく影響するので結構大事な設定でした。双剣はそこまでだけど……。

壁走り移行は戦闘してるかしてないかで壁走りするかしないかが合ったのはめちゃくちゃ高評価です。


完全な余談ですがあのカブトムシがいました。(自分は偶然見つけました…)

グラフィックの向上でツヤが出てたりと妙にリアル…




●おわりに

ここまでサンブレイクについて長々と語ってきましたがいかがだったでしょうか?自分が思ったことは大体書き連ねられたかなと思います。

一応現状自分は全てのクエストを埋めているがまだまだアップデートがある。来月にはナルガクルガ希少種・紅蓮滾るバゼルギウスの他多数のモンスターが追加され、さらにそれ以降も亜種・希少種モンスターが追加。新たな要素「傀異錬成」も生まれる。今後も装飾品の追加やアプデの調整によって武器種の強さも変わってくるはずなので今まで述べたことが確定であることは断じてない。

何はともあれ、これからも我々ハンターの狩りは続くことでしょう。



最後になりますが、モンスターハンター:サンブレイクは始まったばかり。

これからのハンターに幸多き狩猟が在らんことを

デレマスのアイドルにキリンジの曲をカバーしてもらいたいなってお話

はじめに
記事タイトルでは「キリンジ」となっていますがメンバー変更後の「KIRINJI」の楽曲も入れていますのでご了承ください


アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルにキリンジの楽曲をカバーしてもらいたい」

ぽっと浮かんだその考えは自分の脳裏に這いつくばるように離れない。なにせアイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)のアイドルは数が多い。十人十色の声色でいろんな人を魅了する。しかし数が多い。なにせ190人もいるのだ。これら全てに合う曲を考えてたらこちらが参ってしまう。
しかし190もの魅力があるからこそどのアイドルにも合う曲は必ずある。「誰に歌ってもらいたいか」「誰なら曲の雰囲気を最大限に引き伸ばせるか」自分の嗜好や感情と日毎夜毎格闘する日だった。

前置きが長くなってしまったが単刀直入に言うとデレマスのアイドルたちにキリンジの曲を歌ってもらいたい。
そこで個人的ではありますが「キリンジ似合うだろうな〜」って思ったアイドルを選んでカバーしてもらいたいキリンジ楽曲を2曲ほど考え、書いてみました。
解釈違い等あるかもしれませんがこれから挙げるのが悩みに悩みまくった自分なりの答えです。
それではどうぞ



島村卯月のカバー


1.君の胸に抱かれたい

3

3

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合う。彼女の見た目、そして声の可愛さなら必ず合う。
かなり多幸感溢れる曲ゆえ彼女の性格や声と合うんですよ。「愛されんだ そうだよ 夢じゃないのさ」なんて歌ってほしい

君の胸に抱かれたい

君の胸に抱かれたい

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255
あと歌詞に「夢の島まであとどれくらい?」ってあります。これは彼女のアイドルとしての果てを探してるって意味にもなるかもしれませんね。

2.涙にあきたら
めちゃくちゃ歌ってほしい。正直な話をすると彼女以外に歌ってほしくない
上記の曲が可愛さ重視ならこちらは性格など内面重視での選考である。彼女の明るい声と性格がメロディと歌詞にとてもマッチしている

涙にあきたら

涙にあきたら

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

彼女は常に誰かの笑顔を願い、常に希望を抱き続けるような人、そんな彼女に「たった一つの確かな思いを伝えたいな」「胸いっぱいの愛を届けたいんだ」って歌ってほしいです。
また「僕と君を繋ぐささやかな魔法」って歌詞があります。ド偏見かもしれませんがちょっとプロデューサーとアイドルの関係に似ていませんか?



高垣楓のカバー


1.温泉街のエトランジェ

温泉街のエトランジェ

温泉街のエトランジェ

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

楓さんの温泉好きな嗜好とも勿論合うがなによりふわりとしたメロディ、どことなくミステリアスな歌詞の情景が楓さんの声とよく合うんです。
タイトルや歌詞にもあるエトランジェとはフランス語で外国人や見知らぬ人の意、転じてその場に溶け込めない人を指します。個人的な意見を許して貰えるなら彼女が歌う「裸の君はエトランジェ」は人気故周りの注目を集めて雰囲気に溶け込むことも一息つくこともままならない自分に対する言葉であると思っている
余談だがラスサビの温泉地を言いまくる歌詞に楓さんの出身地、和歌山県の温泉地はありません

2.スウィートソウル

スウィートソウル

スウィートソウル

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

これは悩みました。いろんな人のスウィートソウルが聴こえてくる中で楓さんに歌ってほしいと考え付きました
ぜひとも「手を取り抱きしめ合えば 溢れ出す愛が」と歌ってほしいです
あと高音のパートがまあまああるのでスゥーっと突き抜けるような気持ちいい声が聞こえやすいかと思います。



一ノ瀬志希のカバー


1.fugitive

fugitive

fugitive

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

「この街に私はいない」「探さないでね」なんて歌詞がポンポン出てくるKIRINJIの不思議すぎる曲を彼女にはカバーしていただきたい。
非常にミステリアス、しかもその中にどことなく不安になるような心もとなさが滲み出し、当てもなくふらふらと夢遊してるような雰囲気は彼女とバッチリ合うであろう

2.非ゼロ和ゲーム

非ゼロ和ゲーム

非ゼロ和ゲーム

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

こちらも不思議、ただ上記のfugltiveと違ってより浮遊感や空虚なメロディで溢れる曲である。そんな曲調の中で綴られる歌詞を淡々と歌う彼女を想像するのはとても容易い
個人的にはCメロの「利他的に〜」の部分をものすごく興味なさそうに棒読みで歌ってほしいですね



●久川凪・颯のカバー


1.双子座グラフティ

双子座グラフィティ

双子座グラフィティ

  • KIRINJI
  • ロック
  • ¥255

聴きてぇ〜〜〜〜〜デュオしてほし〜〜〜〜〜
正直アイマス作品の双子キャラなら誰も歌ってもらいたい
ポップ、そしてロマンチック。詩的な歌詞も相まって二人を詰め合わせたような曲なんじゃないでしょうか。
「あぁ遠い彼岸へ向かう〜」の部分、後ろでハンドクラップが鳴ってますがアレお互い交互にやってもらいたいですね

ニュータウン

ニュータウン

  • KIRINJI
  • ロック
  • ¥255

こちらは颯に歌ってもらいたい。
どこか明るい歌詞とサビに向けてどんどんアップしていくテンポ、そこに一直線に突き抜けていくような感じ彼女の声…
「脊髄駆け抜けていく悲しみをたやすく追い抜いていく君は誰だ?」や「響き渡るのか?銀色の声」の歌詞もあってめっちゃ合うと思いません?

3.日々是観光

日々是観光

日々是観光

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

こちらは凪に歌ってほしい。
聞いてて楽しく物語性溢れる曲、ポンポンと跳ねるようなメロディに観光とあるように旅をイメージした歌詞、よく合うでしょう。
余談ですがキリンジのアルバムにつく歌詞カードですが一部では詩集と喩えられます。ポエマーの凪は入り込むように見てそうですね。



北条加蓮のカバー


1.雨は毛布のように

雨は毛布のように

雨は毛布のように

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

うーーん聞きたい。
一瞬一瞬をフルに生きる彼女にとって「楽しい」の要素は最優先であるべきだと思います。
高揚感あるこの曲を歌いながら雨の中、湿っぽくはなく楽しく振る舞う、そんな彼女の姿が眼前に浮かびます

2.Rainy  Runway

Rainy Runway

Rainy Runway

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

めちゃくちゃ最近の曲ですね….
雨上がりの街やそれに対する気分の昂まりを表したこの曲は加蓮に合うと思います。上記でも書きましたか「楽しい」は彼女の最優先事項ですから。
単体でも勿論素晴らしいけれども上記と併せて聞いてもらいたい。
この曲に関しては神谷奈緒にも合うかなと思います。同じユニットのメンバーですしカラオケとかで二人で歌っててほしいですね。



●三船美優のカバー


1.代官山エレジー

代官山エレジー

代官山エレジー

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

今回彼女の選曲に関して、先に全ての三船さんPに謝らなければなりませんこの曲、めっちゃ失恋ソングなのです。
しかし歌詞に広がる情景や切なすぎるメロディが彼女にめちゃくちゃ似合っていたのです……悩みに悩み抜いた結果、歌ってもらいたいということになりました。
あの声で歌われたら自分は泣いちゃいますね。悲しみで。

2.恋の気配

恋の気配

恋の気配

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

恋の気配

恋の気配

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255

こちらもまた切なさ溢れる曲ですね……三船さんはなぜこうも湿っぽい歌が似合うのか
秋に見立ててどんどん自分から遠ざかっていく恋、"気配"と銘打っておきながら消えていく様子を表すのは反則なんですよ。それを三船さんの声で聞く……これもまた胸がキュッと締め付けられます
ちなみにこの曲、リマスターされていて上に貼ってあるのがリマスター版。自分はこのリマスター版を歌ってほしいですね



●終わりに
以上が自分が考えたキリンジが似合いそうなアイドルにカバーしてほしい楽曲である。
本当はもっと多くのキャラにカバーしてもらいたいし似合う曲とアイドルをもっと羅列したいところですが書き初めでも述べた通り数が多くて大変なのでほどほどにしておきます。
「これはこの人が似合うだろ!」や「この曲は似合わない!」なんて声を浴びるのは覚悟の上です。
最後になりますがデレマスのカバーはキリンジに限らずどれも素晴らしいと思います。いろんなアイドルがいるのだ。いろんな曲をどんどんカバーしていってもらいたいですね
最近カバーしてほしい曲のアンケートも取っていましたし、発表が楽しみです。

おわり